「『なぜ渋野日向子の全身に硬結が散在しているのか』というのは難問でした。もしかして渋野日向子は肥田式をマスターしているのかと思いましたが、そうすると彼女は、僕が日向子先生と言うべき存在になります。」

「どうして、日向子先生と言うべき存在になるのでしょうか」と町会長。

「全英オープンの動画を見ると、渋野日向子はひっきりなしにタラタラを食べています。」

「タラタラをひっきりなしに食べると、日向子先生と言うべき存在になるのでしょうか」と町会長。

「おっしゃる通りです。渋野日向子は僕より肥田式で体が緩んでいるため、緩めるのが難しい臍と横隔膜に問題が生じていることになります。僕は、渋野日向子ほど体が緩んでいないので、動画でタラタラを食べているのを見ただけでは、臍と横隔膜が緩むというタラタラ効能が分かりませんでした。」

「なるほど。肥田式で渋野日向子が体を緩めたのであれば、日向子先生と言うべき高いレベルの肥田式ができなければならないということですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。僕はここまで来るのに30年かかっていますが、渋野日向子は20歳ですからね。どうしても、他に理由があるのではないかと色々勘ぐってしまいます。それで、もしかしたら父親が武道家なのではないかと思って、ググってみました。」

「父親が武道家だと肥田式をマスターしている可能性があるのですか」と町会長。

「肥田式を徹底的に研究して来たのは武道家です。命がかかっている競技ですから、名が知られた武道家であれば、どこまでやるか見当もつきません。肥田春充も武道家の血筋です。」

「なるほど。父親が肥田式をマスターしていれば、娘もマスターしている可能性があるわけですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。ところが父親は公務員で、名が知られた武道家ではありませんでした。しかし、両親とも筑波大を出た秀才で、学生時代にスポーツ系として活躍していることが分かりました。」

「それでスポーツによって体が緩むタイプだと考えたのですね」と町会長。

「それが、そういうことが起きると考えることには抵抗がありました。」

「どうして抵抗があったのですか」と町会長。

2019/11/19